自律神経とは「人間の身体に備わっている自動調整装置」です。運動をしたら汗をかいて体温を調整したり、心臓を早く動かして血流をコントロールして身体をちょうど良い状態にしてくれるのも自律神経が管理してくれているから。この自律神経が乱れることによって、 ・不眠、全身の倦怠感、めまい、腰痛、発汗、食欲不振、胃腸痛、疲れが取れないなど ・やる気が起きない、イライラする、漠然とした不安・憂鬱な気持ちになるなど
自律神経はアクティブな交感神経と、リラックスの副交感神経で成り立っています。車で例えると、交感神経はアクセル、副交感神経はブレーキということになります。両方の働きが高い状態にあり、かつバランスが1:1の状態が望ましいですが、実際は一日を通してどちらか一方が優位になっていて、日中の活動期は交感神経が優位になり、就寝前は副交感神経優位に切り替わっています。しかし現代社会は「ストレス社会」と言われているように、緊張や過度なストレスを受けやすい環境が多くあります。交感神経が普段より優位になりすぎるとそのまま高いレベルで働き続けて、最悪の場合、副交感神経がほとんど働かなくなることもあります。これが自律神経の乱れにつながります。 過度なストレスや生活習慣の乱れが自律神経の敵! 様々な原因が考えられますが、主だった一つは、『過度のストレス』です。特に進学や、就職、結婚、出産など生活の変化から起こる自律神経の乱れには要注意です。疲労感が抜けない、眠たいのに眠れない、腹痛などの不調がでたら自律神経失調症のサインかもしれません。また季節の変化による自律神経の乱れもあります。寒暖差の影響で春から夏にかけて体調を崩す人が増える傾向にあります。パーソナルな面では、弱音を吐かず、ストイックな人ほど注意が必要です。少しくらい体調不良が続いても無理をしてしまうことで自律神経失調症につながる可能性があります。 自律神経の力は加齢とともに低下することがわかっています。最もバランスが良いのは10代のときで、30代以降から10年でおよそ15%ずつ低下していくと言われています。男性では30代、女性では40代頃から副交感神経が急に低下する時期があり、体の衰えを感じ、不調が出ることが増えます。加齢とともに急激に下がるのは副交感神経だけという特徴があります。いつまでも健康でいるためには副交感神経の機能をなるべく下げないようにすることが大切です。『生活週間、食事、運動』に気をつけることで、副交感神経の急激な低下を防ぐことが出来ます。 自律神経が乱れることで、全身の血流が悪くなり免疫力が下がります。 血流が悪くなると動脈硬化や脳梗塞、心筋梗塞になる可能性が上がります。 また更年期障害は、自律神経の乱れからが引き起こされます。更年期障害といえば、女性がなるイメージでしたが、最近では男性の更年期も増えています。自律神経の乱れはまわりの人にも伝播する、という研究結果もあります。自分の状態が悪くてイライラしたり、常に今の環境に不平不満を言っていると、周りの人達の自律神経を乱すことになります。 自分自身が“自律神経を整える術”を身につけることで、家族や友人など周囲にも良い影響を与えることが出来ます。
多くの場合、活動的な交感神経が優位になってしまっていることが多いので、リラックスできる心地良い刺激で、手を使った施術や鍼灸をおこない副交感神経優位な状態にしていきます。 そして当院で最も大切にしているのは、「患者様が自分で自分の不調を良くする」という意思です。我々が100%の良い施術を提供するのは当然のことですが、患者様が日常生活の中で悪い習慣を続けていれば、少しずつ身体は悪化してしまいます。患者様にも、『自分の不調は自分で治す努力をしないと治らない』という意識を持って取り組んで頂きます。 自立神経失調症の根本の原因を知るために、患者様の声や身体にしっかりと向き合ったヒアリングを行います。 手を使った施術、鍼灸 自律神経を整えるための食事や、生活習慣、運動についてお伝えします。そして患者様自らが継続できるような改善を行います。 寝る前のブルーライトやSNSは脳と交感神経を刺激して眠れなくなる原因となります。SNSは他人と比較してコンプレックスを感じやすく、強いストレスになることがあります。以下を守ってデバイスとは適度な距離を保つことが大切です。 ・見る時間を予め決める習慣を持つ・自分に対する評価や情報は見ない ・ネガティブコメントや低評価はしない・自分にとって良い情報のみを取捨選択する 実は腸には人間の体の全免疫細胞の7割が集中しており、内臓は自律神経に支配されています。つまり、腸内環境を改善することで免疫力が強化され、自律神経も整いやすい身体になります。まずは腸内環境を良くする一歩として、朝起きたら白湯を飲むことをオススメします。白湯を飲むことで得られる効果は以下となります。 白湯が腸を温め刺激して、ぜん動運動を促し便秘の解消につながる それに伴い副交感神経も刺激してくれる 正しい呼吸法(腹式呼吸)のやり方 ①まず吸うときは、お腹をふくらませるイメージで、鼻から息を吸う ②吐くときは10秒くらいかけてゆっくり、口から息を吐き、お腹をへこませる これを3回繰り返すと、心拍数も落ち着いてきます。 階段の昇り降りのやり方 1~2階分をゆっくりとリズムよく昇り降りするのがオススメです。自律神経失調症の原因と改善方法についてAutonomic Nervous Disorder
自律神経失調症とはどんな病気?
体の様々な部分に不調を引き起こします。自立神経は、「交感神経」と「副交感神経」のバランスが崩れることで発症します。主な原因は、もともとの体質も関係している場合もありますが、ホルモンバランスの乱れ、ストレス、不摂生な生活などが挙げられます。
自律神経失調症の症状と特徴
①身体的な症状
②精神的な症状
「交感神経」と「副交感神経」ってなに?
一番の原因は「過度なストレス」
加齢による自律神経の乱れ
自律神経失調症を放置すると・・・
自律神経失調症の改善方法
施術アプローチ
ヒアリング
自律神経の調整施術
交感神経のある、背中(胸椎)や副交感神経のある首や仙骨部に対する施術を行う生活習慣の改善をご提案
セルフメンテナンスについて
寝付きが悪い人は、寝る前にスマホやパソコンを見るのをやめる
腸内環境を良くして自律神経を整えよう
イライラしやすい人は、まずは“ゆっくり深呼吸” & 階段の昇り降り
こうした単純パターンを繰り返し行うことで自律神経が整います。