2014年ごろ、私が前職場勤務時代に独自に開発し命名した、顎関節症治療、
『Maxillo Facial Conditioning(顎顔面部特別整体)』を用いてこの11年ほどで80例以上の顎関節症患者様を対応させていただき、改善率はほぼ100%、自信を持って施術をしていました。
しかし、昨年末より対応させていただいた患者様で、施術後、痛みや開口障害、クリック音は改善するものの、3〜4日経つと症状が戻ってしまい、中々完治できない患者様がいらっしゃいました。
何か見落としがないか、さらに考慮することはないか、自分にできることはもっとないか、ということを考えていた時に、歯科医師の方対象の顎関節治療のセミナーがあり、私、もちろん歯科医師ではなく、柔道整復師、鍼灸師の立場ながらに、そのセミナーに参加して参りました!
そこでの学びと気づきをアウトプットしながら顎関節症についておさらいをしていきます。
『顎関節症治療は歯(口腔内)で考えるのではなく、口腔外の顎関節と筋肉などの軟部組織の問題であり、筋肉のアンバランス・過緊張から発症する』
とありました。
これは、口腔内を触れない我々、セラピストにとって朗報でした。それを顎関節症治療を専門とする歯科医師の先生から聞けたことは最大の収穫でした。
関節や筋肉の治療や運動療法は我々の最も得意とするところですから😊
⚫︎顎関節症の3大症状は
①筋痛 ②関節雑音 ③開口障害 であり、 命に関わる病気ではないが、生活の質に大きく影響を及ぼし、一生のうち日本人の2人に1人が経験していると言われています。
症状についてもう少しわかりやすく言うと、
・顎関節が痛い、だるい
・口を開け閉めした時に、カクン、ゴリッ、ジャリという音がする
・最大まで口を開けた時にがっくんと外れたような感じになる
・口がある時、急に開かなくなった、指3本分が開かない
・朝起きると顎がだるい
・耳の中でジャリジャリ音がして耳が聞こえにくい
⚫︎顎関節症の特徴
・男性よりも女性に多い(2:1=女:男)
・10代後半より増加し20〜30代で最も多い
・関節雑音(カクカク・ジャリジャリ)から痛みに発展するのは1割程度
⚫︎関節雑音とは
・クリック音(相反性クリック・レシプロカルクリック)
開口時 リダクションクリック(関節円盤が元の位置に戻る時のカクッ、パキッという音)
閉口時 ラクセーションクリック(関節のルーズさによって生じるパキパキ、コリコリ、ジャリジャリという音)
・クレピタス音(捻髪音)
症状が慢性化やOAになった時に出やすい。(ジャリジャリ、ザラザラ、ゴリゴリという雑音)
下顎頭の変形(Ⅳ型)も伴い完治しにくいと言われている
・エミネンスクリック音
前の2つの音とは全く異なり、大開口時に下顎頭が関節結節を滑走する際に大きく明瞭に発生する音
⚫︎顎関節症の発症に関与する要因
①様々な態癖
②歯列接触癖(TCH:Tooth Contacting Habit)
③偏咀嚼(左右どちらか片側で噛む癖)
顎関節症は多因子性疾患であり、“これだけが原因”というものではありません!
土台に、TCH、ストレスや不安などの精神的要因、偏咀嚼、態癖があり、その人の顎の関節の耐久性を超えた時に発症します!
①態癖は患者さんが自覚できるので気をつけやすく改善しやすいです
②TCH、③偏咀嚼は患者さんが無自覚な場合が多く、自覚できないと気をつけようがないので中々改善しません
【重要!】
痛みが片側で強い場合はTCHよりも偏咀嚼が原因になっている可能性が高いです!従って、偏咀嚼を改善することが、最大の予防となります!
⚫︎顎関節症を根本改善する運動療法
このテーマが今回のセミナーの一番の重要ポイント!
簡単にいうと、
『不適切な位置にある顎関節を、ストレスのない良い位置に戻す運動療法』
『分類のⅠ〜Ⅳ型全て治療法の考え方は同じでOK。』
『変形性関節症でも改善が期待できる!』 です!
これ以上の詳細はここでは言えませんね🤫
問診検査をして、病態を把握した上で、人によって行うアプローチは変わりますので、それは、実際に顎関節症をよく学ばれている歯科医師や整体の先生の元で、見てもらってから処方してもらってください😉
従来の、通り一辺倒の顎関節症の運動療法ではダメだということです!!
⚫︎今回学んだことを統合した当院の新しい顎関節症治療の流れ
①カウンセリングにより、症状や態癖、原因となり得るものを探す
↓
②視診、触診、顎関節の可動性の検査を行い、現状を把握する
↓
③徒手療法(鍼治療)を用いて、筋肉の緊張緩和、顎関節の可動性を整えていく
↓
④顎関節を適切な位置に戻す運動療法⭐️
↓
⑤顎以外にも原因(自律神経、頚部〜脊柱の問題、骨盤股関節の可動性、重心の癖)があれば、それらに対して、施術や生活指導、運動指導を行なっていく
⚫︎当院の顎関節症治療法の利点
①歯を削ったり、歯列矯正とは違い、『可逆的治療である』という点
(一度削ってしまった歯や、歯列矯正で動かしたり抜いた歯は“不可逆的”で二度と元には戻りません💦)
②比較的短期間での改善が見込める
③患者様自身が自分の癖を知ることで再発予防になる
④対症療法と根本改善を同時に行うので早期に症状改善に導ける
⚫︎当院での治療での不便性
レントゲンやCTなど画像検査ができないこと、くらいでしょうか。
あまりに骨の変形が強そうな場合、カウンセリング、検査、施術を試みた上で、施術効果の反応が悪い場合は、口腔外科の受診を勧めさせて頂きます。
無理な通院は勧めません🙅♂️
⚫️まとめ
顎関節症の根本改善には
下顎頭の動きの偏り、可動性の低下を視診、触診で把握し、
原因筋に応じた徒手療法と運動療法の組み合わせで、
下顎運動、筋肉のアンバランスを改善する!
顎関節症で悩まれている方に正しい情報が伝わり、1人でも多くの人が救われますよう!😌
院長 中松 優